kominka
入った途端に懐かしさを感じ、帰るとき急に寂しくなる。 まるでおじいちゃん、おばあちゃんのように優しい空間たち。 時を経てさらに輝きを増す、古民家と蔵を訪れました。

庭をのぞむカフェで和へのアプローチ

目白駅から花想容へは、賑やかな街を背に、少しずつ閑静な住宅街へと入っていく。ひっそり佇む看板と小上がり、奥には庭が広がり、大正10年築の邸宅が見える。
オーナーは、群馬県桐生市で着物の製造・卸業を営む中野光太郎さん。都内にカフェを併設したアンテナショップを開きたいとの想いから、2006年6月、花想容は生まれた。
物件を探す際、中野さんには静かな立地と古い建物に特別なこだわりはなかったそう。友人の紹介で知ったこの建物は、中野さんよりもスタッフが気に入り、ここでの開店を後押しされてオープンに至った。

押入れは襖を取り外して塗装し、和小物の展示スペースに。床の間には着物や帯が掛けられている。
カフェに何度か来るうちに、隣の和室で行われる着付け教室の楽しそうな声や姿、展示物を見て、着物に興味を抱きはじめる人も多い。
万華鏡など面白い小物、和む庭もある空間。自然とコミュニケーションが生まれ、母親や祖母の着物を活かしたいといった相談を受けることもある。思いがけず「建物の面白さが功を奏した」という中野さん。敷居が高く感じられている着物へのアプローチとして、88歳の生まれ変わった妙齢の邸宅が活かされている。

花想容(かそうよう)

公開日:2009年04月18日 03:00
Permalink: http://rashiku.jp/kominka/vol05_03_kasouyou.php

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