女優・モデル きむらゆきの「らしく」な表現
女優・モデル きむらゆき
1980年大阪生まれ。女優・モデル・フードコーディネーターなど、幅広い分野で活躍中。「らしく」には1号から参加。
ゆきとハレとケ http://yuki-haretoke.jugem.jp/
自分らしさを探し続けて。
キュッと上がった口角。つややかな黒髪。たまに飛び出す関西弁。ナチュラルな笑顔がトレードマークの彼女だが、意外にも、子どもの頃は笑顔が苦手だったそう。「昔は、団体競技も苦手だった。バスケでボールを持ったら、誰にもパスせず猪みたいに一人で突っ走ってた」。そして、納得できないことには、動けないタイプ。先生の方針に納得がいかず図書室に立てこもったことや、学校というシステムに疑問を感じて登校拒否に陥った時期もある。
photo by たかはしじゅんいち
ストイックなほどに自分自身を追究する彼女。高校卒業後は「自分らしい生き方」を模索し、コンビニから整体院、選挙のうぐいす嬢まで20以上のアルバイトを経験。そのうちに、モデルという職業に出会う。「一番近くにいるのにつかめない自分の姿を、客観的に見られるのが楽しくて」。遅まきながら、25歳でモデル活動をスタート。表現の楽しさに没頭し、次第にスクリーンへと活動の場を広げていく。
人と出会い、自分と出会う。
表現活動と同様に、一つひとつの出会いを大切にしている彼女。食を介して人と人を結びつけたいと始めたのが「ハレの日ケのごはん」。舞台やイベントなどのハレの場(特別な場)で、出演者とお客さんが一緒にケのごはん(日常のごはん)を囲み、自由に交流できる場をプロデュースしている。「パフォーマンスは心の栄養、食事は体の栄養になる。別々の場所に帰っても、みんなの中に同じ栄養が残るってことが嬉しい」。ピーナツをまぶして揚げた「からあげ風こんにゃく」など玄米菜食で育った彼女ならではのひと工夫ある料理に、初対面同士の会話も弾む。
モデル、女優、フードコーディネーター。さまざまな活動による多くの出会いを経て、「いろんな人がいて、みんな違って、みんないい」と気づき、自身とも正面から向き合えるようになっていく。
「これまでは、つま先立ちしているのに、さらに上へと背伸びしている自分がいた。今後の課題は、ありのままの自分の弱さも強さも素直に認めること。ビビリだけれど怖がらずに、相手も自分も最大限に信じたい。ここを突破できたら、表現者として突きぬけられる気がする」。
団体競技が苦手だった少女は、現在28歳。周囲とのパスを楽しみながら、新しい「きむらゆき」との出会いを求めて今日も疾走している。「夢は、レッドカーペットに立つこと」。凛とした笑顔で語る彼女の、5年後、10年後がとても楽しみ。






















