絵描き machaの「らしく」なアート
転機は、第6感で
machaの肩書きは難しい。“イラストレーター”という枠に収まりきれない、アーティストである。
音楽、建築、グラフィックデザイン…今の“macha”が出来上がる前に、さまざまな経験を積んできた。ひとつの枠に収まらない理由は、それらの経験ゆえともいえる。さまざまな経験を積んできた彼女。
それぞれの変化を、「今思えば、すべていい転機だった」と穏やかに振りかえる。桑沢デザイン研究所の卒業直前に見つけた建築事務所のグラフィック担当の求人も、「自分が受かる気がする!」とピンと来て、乗り込み見事就職。ここで、インテリアデザインや、ロゴデザイン、イラストを担当することになり、今につながるいい「仕事」に恵まれた。
「自分はいつも低空飛行。でも、昔からギリギリ最後のところで、なんだかんだで次が決まる。不思議だけど」
結果的にうまくいくーその秘訣を訪ねてみると、「第6感」という答えが返ってきた。「何も考えずにいると、ふと『これはうまくいく!』とピンとくることが多いし、それがいい結果につながることが本当に多い。逆にあんまり深く考えすぎるとダメなんだよね」なかなか天性の「何か」を持っている人物のようである。
宝物の30年間
フリーに転身したのは、建築事務所を辞めてから。充電後、折よくテキスタイルのコンペに応募。賞を受賞し、その後は仕事が入るようになった。イラストのアイデアは、意外にも「走ること」で生まれてくるというのも、第6感を信じている彼女らしい。「何にも考えずに走っていると、ふとした瞬間で『アイデアの神様』が降りてくるの。そしたら小さなメモを取り出して書きとめて、書いたらそのメモをポーチの中にひそめて、また走りながら帰る。途中の道で『あそこでモナカ買って…ラーメン食べよう』とか、そういう楽しみがないと走れないけどね」
そんな彼女の宝物は、「今まで積み重ねてきた30年、いいこともわるいことも全部」。「パズルのように経験が組み合わさっていて、この30年間で意味がないものがなかった。だから10年後の自分のために、直接勉強じゃなくても、遊ぶのも逆風に吹かれるのも仕事。すべてが+αになると思う」だからこそ彼女の「第6感」が研ぎすまされているのかもしれない。 これからも、「ピンときたものを選びながら」machaらしさをマイペースに作り上げていくのだろう。























