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フォトグラファー mikicoの「らしく」な写真

フォトグラファー・mikico(東 幹子)

1977年生。武蔵野美術大学油絵科卒。学生時代から写真を始め、6年間の写真スタジオ勤務を経て、2007年4月にフリーに。「らしく」には0号から参加。 http://mikico-photo.jp/

油絵から写真へ

 子どものときから絵を描くことが大好きで、自分は美大へ進むんだと思っていた—。  先に美大に進んだ姉の影響もあり、武蔵野美術大学油絵科へ入学。しかし、徐々に「絵を描くこと」ができなくなってしまう。 「当時は抽象画を描いていたけれども、描きながら自分の中で最終的なイメージができず筆が止まってしまうことが多くて、つくってこわしてのくり返し…」  行き詰まった、22歳のころ。そんな彼女に新しい道を導いたのが、父の古いカメラ。半分壊れかけの一眼レフ。 「中華街とかをブラブラしてたなあ。風景をきれいに撮る、というより、雑多なもの、路地裏とかのゴチャゴチャした感覚と、そこに咲く花の生命力とか。そういう、生とか死とか感じられるものが、自分にとっておもしろい写真」  そして初めての「作品」を発表。自分自身の半裸を撮影したものを、課題として提出した。 「絵も写真も抽象的、具象的なのがあって、それぞれが混ざった感じが好きだけど、絵と写真ではプロセスが違う。写真という、一瞬を捉えたり、そこからできる偶然性が自分には合っていた」

“技術”と“衝動”

 そして、大学卒業とともに、本格的に写真の世界へ飛び込んでいく。就職した写真スタジオでは、主に家電や精密機械といった、無機質でありながら繊細な物撮りが被写体の中心になる。 「人でも物撮りでも、頭の中でライティングを作り、どこを見せたいのかを考えて」 から撮る。  仕事だからこその「限られた時間」や、「ミスをしないこと」を優先させつつ、シャッターを切る前段階を彼女はとくに慎重に動く。  写真との本格的な付き合いは、7年近くに。独立し、これからは会社で学んだ“物撮りの厳密さ”という技術に加えて、絵を描くように写真を撮っていきたいと新たな気持ちを抱く。  絵からいったん離れた彼女が、また「絵を描くように」と語る姿に、経験を積んできたからこその強さが感じられた。  迷いながらも自分に正直な人。これからのmikicoがどんなものとどう向き合うのか、それらはすべて彼女の写真に写されていくはず。彼女のこれからが、とても楽しみ。

撮影:東幹子 衣装制作:吉田健太郎 モデル:澤村実希 ヘアメイク:go

公開日:2007年12月08日 00:00
Permalink: http://rashiku.jp/hito/vol03_mikico.php

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